コーヒーの抽出とカメラのピント調整は似ているなぁと、ずいぶん前から思っています。
特にハンドドリップで淹れるコーヒー、さらに透過式で淹れる時にそう思っていたのですが、
最近エスプレッソでもこのピント調整の感覚に。
この淹れ方だとちょっとしたことでピントがずれることがあり、そしてそれによって生じるピンボケは気持ちが悪くなります。
自分でも不思議なもので、何度か淹れ方を変えてきたのになぜかこのピント調整のような淹れ方に戻ってしまう。
ピンボケにならないような淹れ方に変えてしまってもいいと思うのですが。
そしてカメラならば、構図を考えたり明るさをどうするのかなど他に考えることが出てきます。そもそもピントをどこに合わせるのかといったことも。
そういったことが、たぶんコーヒーでも同じことが言えそうな雰囲気を感じています。
抽出はもちろん焙煎でも。カメラにも現像と撮影があるように。
そのコーヒーのどの要素にピントを合わせるのか、全体のバランスはどのようにとるのか、どんな印象のコーヒーに仕上げるのか…
にもかかわらず、
相変わらずピンボケ。
どこにもピントが合っていない。
これはこれで味のある作品ですねとも言えず、
ただ、妙な気持ち悪さ。
本当はいろいろなところにピント調整が出来るようになって、いろいろな構図をとれるようになって、いろんな雰囲気をだせるようになって、飲む人に合わせれたコーヒーを淹れたいのじゃが…
時間だけが過ぎていく。